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【釣人は知っておくべき】クーラーボックス内の空間温度

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先日少し触れてました下記のグラフ


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このグラフ、クーラーボックス内の空間温度を測定したものになります。

バラ氷から2センチ上に【A】の空間温度計を

バラ氷から8センチ上に【B】の空間温度計を

バラ氷から14センチ上に【C】の空間温度計をセット


空間の温度を計測しました。

こんな感じに↓

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なぜこのような計測をしたのかと言うと

トロ箱に入れたイカの冷えかたをシミュレーションする際に

熱伝導を調べるだけではなく、クーラーボックス内の空間温度を一つの条件として

考える必要があり、この条件を解析ソフトに追加することで

より詳細なデータが出せると考えたからです。



では、温度計測のデータをどのように測定し、どのようにしてデータを保存するのか。

それは、キーストンのお得意分野。


耳にしたこともあるかもしれませんが、「ラズベリーパイ」を活用しプログラミング。

空間温度計3つ接続。マイクロSDカードに計測データを記憶させる。

電源はモバイルバッテリーを活用。


うまくいくかどうか不安でしたが、ばっちり測定出来ました。



グラフの①は、クーラーボックスに氷を入れ計測を開始した時です。

外気温がちょうど20℃くらいだったので、その20度から計測開始しています。


もちろん、クーラーボックス内に外気が入らないよう

クーラーのフタはロックして閉めています。

②は、飲み物を取り出す際にクーラーのフタを開けた時。

2~3度温度が上昇しているのが分かります。


この時点では、まだイカは入れていません。


もう一度グラフをご覧ください。

2018070905.jpg

③は釣りが終わり、イカをトロ箱に入れたタイミングです。

①~③までに3時間20分。

このグラフを見て何も思いませんか?

氷から一番近いAでも平均6℃程度

Bで平均9℃程度、Cで平均12℃程度。


氷から離れると12℃って、けっこうショックな数字でした(笑)

だってクーラーボックスですよ!!

均一に5度以下に冷えてるだろうという認識でしたので、、、
(※もちろんクーラーボックスには保冷力のランクがありますので、保冷力が高いのであればもう少しは冷えてると思います。)




さて、氷から一番近いAの温度計は、イカを入れてからも

すぐに低下し3度から2度まですぐに下がっています。

Bは10℃前後で安定、Cはじわじわ下がっていき15℃で安定したのが

イカを入れて約2時間後。


今回の計測は、あくまでもクーラーボックス内の空間温度です。

トロ箱に入れているイカの冷え方の計測ではございません。


今回の結果から言えることが

「冷気では冷やせない」

ということがよくわかりました。

トロ箱に入れているイカもそうですが、魚もそうです。


変温動物のイカは、海水温が20℃であれば、イカの温度も20℃です。

C地点は15℃だったら、イカも15℃までしか冷えないということ。

15℃で何時間も保存したイカって想像しただけで刺身で食べたくない(苦笑)


もう一度グラフをご覧ください。

2018070905.jpg

④はイカをトロ箱に入れてちょうど一時間が経過の時点。

この空間温度を1つの条件として、イカの冷え方をシュミレーションしてみると

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氷から近いトロ箱内のイカは、すぐに冷えています。

ただ中段、上段はまだまだ冷えていない。


次に⑤の地点では、どうなのか

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C地点の空間温度は15℃なのに、C地点の高さにあるトロ箱に入っているイカは6度まで下がっています。

これは、トロ箱自体が熱伝導率の高いアルミ製であり、トロ箱自体が冷えているからこその結果。


以前自作した木製のトロ箱は、B地点C地点の高さにあるイカの鮮度低下が早かった理由がよくわかる。

当時は、「冷気で冷やす」ことしか考えていなかったから。


アルミの熱伝導率【236 W/m・K】

空気の熱伝導率【0.0241 W/m・K】



あらためて調べてみると、空気って熱を伝導しないんですね・・・

空気よりもアルミの熱伝導は9792倍高いという数字に(笑)



今回の計測では、クーラーボックス内は均一に冷えているわけではないということがよくわかりました。


釣り人のみなさん、一番下に氷が入っているから

イカも魚も全体が冷えているとおもったら間違いですよ!

氷から離れているイカや魚は冷えていないので

冷やすのであれば、下からも上からも冷やす必要があります!!


アルミ製のトロ箱を使えば、下の氷だけで、ばっちり冷やせます(^^)
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Comments 5

未来

アルミトロ箱はやはり最高なんですね!あとキーストンでトロ箱のみならず、最強のクーラーボックスの生産とかはないのでしょうか??
キーストンのようにこだわりの見える会社はなかなかないと思ってます。
トロ箱、また、そのトロ箱にあわせた最強のクーラーボックスの発売してもらいたいです。

2018-07-10 (Tue) 13:25 | EDIT | REPLY |   

くぼけん

To 未来さん

ありがとうございます!トロ箱はアルミが最強です(^^)

クーラーボックスですか!!
個人的にも欲しいです!

ただ製造側からの意見としては機械に〇千万円・・・
金型に〇千万円・・・

の投資が必要になってきます(^^;

2018-07-11 (Wed) 10:37 | EDIT | REPLY |   

未来

クーラーボックスについて

やはりとんでもない費用がかかってしまうんですね。。市販のメーカーでこれは保冷力は高いと思うクーラーとかありますか??
シマノやダイワも独自のアイス値やkeep値などでどっちが優れているかわかりませんし、
ビッグレジャークーラーもよくいいとは聞くんですが、数値もないし、比較も出来ないですし。

2018-07-12 (Thu) 14:36 | EDIT | REPLY |   

くぼけん

To 未来さん

どこのメーカーの、どの商品がおすすめと言うのは、全て使ったことが無いので
比較するのは非常に難しいのですが
大手のメーカーさんの場合、「保冷力が高い=値段も高い」です。 
更に保冷力が高くなればなるほど重量も重くなります。
これは、断熱材の違いによるもので、値段が高いものは真空パネルが入ります。

保冷力の高さも、氷を長持ちさせるにはもちろん重要ですが
「クーラーボックスを置く場所」にはいつも気を使っています。
なるべく直射日光が当たらない場所、船のエンジンルームから離す
この2点は気にしています。氷の持ちが全然違ってきます!!

それから「気密性」も重要と思います。
クーラーボックスのフタの裏のパッキンの有り無し、
水栓から中の水を抜く際に、抜けにくいほど気密性は高いと思います。

2018-07-14 (Sat) 12:35 | EDIT | REPLY |   

未来

クーラーボックスについて

的確なお答えありがとうございます!言われたことを参考にクーラー選びまた置く場所も気を付けてみたいと思います!
ありがとうございました!

2018-07-15 (Sun) 15:22 | EDIT | REPLY |   

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